備蓄米の「古古米」「古古古米」は誰のためのもの?——言葉の曖昧さが生む政策議論の混乱:【速報】「古古古米はニワトリさんが一番食べている」立民・原口一博氏、備蓄米巡り国民・玉木代表を擁護2025年06月07日 18:19

【速報】「古古古米はニワトリさんが一番食べている」立民・原口一博氏、備蓄米巡り国民・玉木代表を擁護

最近、「備蓄米を国民に還元すべき」という主張に対し、「古古古米はニワトリが食べている」といった反論が飛び交い、議論がかみ合っていないように感じられる場面が増えました。この混乱の背景には、「備蓄米」という言葉自体の曖昧さがあります。それが政争になっている。

■ 「備蓄米」とは何か?――実は用途も品質もバラバラ 一般に「備蓄米」と言うと、政府が食料安全保障のために備えているお米のことを指します。しかし実際には、収穫からの経過年数により品質が大きく異なり、その用途も変わってきます。

● 米の分類(年数による一般的な呼び方) 呼び名 内容 新米 その年に収穫された米 古米 前年産 古古米 2年前の収穫 古古古米 3年以上前の収穫

このように、同じ「備蓄米」でも、新米〜古米は一般的に国民の食用として流通可能な品質ですが、古古米・古古古米になると、風味や品質が著しく落ち、人の食用としては不向きになります。

■ 混乱の本質:「備蓄米」という一括りの表現 問題は、これらすべてが「備蓄米」という一語で語られてしまうことです。

たとえば、

政治家が「備蓄米を放出して国民に還元すべき」と言えば、

それを聞いた人は「ニワトリに食べさせるような米まで人間に食べさせるのか?」と感じてしまうかもしれません。

しかし本来の意図は、「古米まで」の品質があるものを活用すべきという提案だった可能性が高いのです。

■ 提案:用途ごとに明確な呼び分けを このような混乱を避けるためには、「備蓄米」という言葉に用途別・品質別の分類を設けることが有効です。

● 用途別の呼び分け案 新しい分類名 内容(従来の呼び名) 主な用途 食用備蓄米 新米〜古米 国民向け放出用 用途外在庫米 古古米・古古古米 飼料・加工・廃棄 飼料転用米 飼料に転用された古古古米など 家畜の飼料

このように呼び分ければ、国民にも分かりやすく、政治的な議論も建設的に進むはずです。

■ 結論:「備蓄米」にラベルを貼り直そう 現代の日本において、米の品質や用途の違いを無視して一括りに扱うことは、国民の理解を妨げ、政策議論を混乱させます。

「食用として活用できる備蓄米」と 「すでに人の口には適さない用途外の在庫」

この2つを明確に分けた表現と議論が、今こそ必要です。