トランプ大統領の迷走は、米国貿易赤字の構造を無視しているから2025年04月21日 11:40

「非関税の不正行為」と批判 日米財務相会談控え トランプ氏

トランプ大統領は高関税と米国産品の輸入押し付けによって、貿易赤字を解消し、米国財政赤字も解消しようと考えているようだ。

米国は安いものを大量消費する構造で有り、安いものの多くは米国では作られずに輸入に頼っているのだ。 一方で、米国産品で価格と品質面で欲しいというものが少ないのだから、輸出による収入は低い。 米国産で競争力のあるものは、軍備、飛行機、IT産業、医薬品、これらは高額商品であり、この輸出を強化すれば良いはず。 一方で、これらの商品は安全保障上の理由で販売先を限定しているものも多いため、貿易収入に寄与していない。

現在輸入している自動車や半導体の工場を米国に作ると言っても、コストは下がらず輸出に寄与せず、米国内で消費されるだけだから、あまり意味が無い事を考えれば、貿易赤字の解消は輸入にタイよらない米国の生産、消費構造にメスを入れる必要が有ると考える。

この観点から欲しくもないものを輸入するのではなく、軍備、飛行機、IT産業、医薬品の購入交渉を優先すべきだ。