日本企業の相次ぐ不祥事はどうして?2015年11月13日 16:57

相次ぐ不祥事、日本企業はいつから「真面目で誠実」をヤメたのか~この社会が変質した本当の理由

この記事では『日本人や日本企業は目先の効率アップや利益確保に目を奪われて、もっとも肝心な「たしかな仕事をするというプライド」を失いつつあるのではないか。』と言う視点で分析されています。

私はちょっと違う視点で考えています。 それは『コミュニケーションの低下+セクショナリズムの台頭』であります。 1990年代に日本の多くの企業は米国流の経営手法、効率重視の成果主義の影響を受けて、組織や人事のポリシーを作り変えたのです。

結果として、個人や自分の部門の成績を上げることが目的となり、部門間のコミュニケーションは疎かになったばかりか、部下にノウハウを伝授し教育する事は評価されなくなたのでした。

これが日本の経営の『徒弟制度によるノウハウの継承と、その基盤に立った進化』と『個人の成果主義から解き放たれた、問題点把握、解決の議論をオープンに行うコミュニケーション』を失わせて行ったのです。

この失われた20年で日本では不祥事という形で問題が発覚してきたわけです。 ですから、今も米国流の経営を続けている企業は、問題が隠れている可能性が有ります。 既に、米国流は参考程度にして、日本流に回帰してきている企業は、20年前の不祥事は有り得ても、今後はリスクが大幅に減少しているものと考えます。

ストレス耐性は強かった2015年11月22日 10:45

社員の心の健康守れ ストレスチェック、企業が対策

ここ10年位でしょうか、仕事のストレスが問題化されてきました。 私は人よりもストレス耐性が強いと思います。 流石に社長を含む経営陣の前でプレゼするときは、準備にストレスを感じましたが、プレゼ自体がおかしくなることは有りませんでした。

なぜ強いのかを分析しましたら、性格もあるのでしょうが大きいのは; 1.学生時代に体育会系のクラブで、毎日トレーニングし、年数回試合に出ていたことです。 学業お重要ですが、部活は肉体的、精神的に強くしてくれます。試合中に不利になれば、ストレスが生じ、下手をすると自滅してしまいますから、それを乗り越えられる精神力を養わなければなりません。 先輩や同期部員に指導を仰ぎ、自分だけで悩むことなく、解決策を見つけられました。 2.会社に入るとアフリカ地域での営業担当で、一人で見知らぬ土地でビジネスをしました。 当時は成田からパリまで、アンカレッジ経由で19時間、そこから北部へは3時間、南部へは8時間と、移動だけでもかなり体力が必要です。 そして現地の空港について入国手続きを終えるまで、チェックが厳しいところは2時間ぐらい掛かりました。 ここでいくら騒いでも早くなるわけでもなく、諦めてのんびり構えるしかない。 ビジネスの相手先で交渉するにも、日本の1日で出来る事が、1週間ぐらいはかかる。リズムは狂うし、暑いので思考力も減退してくる。それでも何とか目的を達して、次の国へ移動する。 1回の出張期間が最短で1ヶ月、最長で2ヶ月だから、肉体的、精神的に強くなければ持たなかっただろうと思われます。 当時はインターネットもなく、情報は殆ど現地に行かなければ分かりませんでしたし、日本で何が起こっているかも分からない。余程大きな出来事が有れば本社からテレックス(死語ですね)で連絡が来るぐらいでした。 現地ではマラリアなどの病気のリスク、強盗や賄賂の要求、まともに食べれそうなものがない場所も多く、精神的に張り詰めた状況が続き、我慢を強いられたわけですから、ストレスはトップレベルに有ったと思いますが、それを克服する事でストレスを抑えられるようになったのです。 そう言った点で、日本は全く問題無い。上司や仕事の問題なんて簡単に克服できるようになるわけです。

全ての人に同じ事をやってストレスに強くなって下さいというのは無茶ですが、出来れば学生時代に体育会系の部活と学業を両立させた方が良いと思います。それは試合に勝つという共通の目的を持った、先輩、同期、後輩とのコミュニケーションが取れて、精神的に孤立する事も避けられると言うメリットもあります。 その経験は会社に入っても十分役立つと思うのですが、最近、採用面接をしていて、体育会系の部活をしていない人が多いことで、懸念を感じています。