ソフトバンクは大丈夫か?2016年07月19日 19:01

ソフトバンクが巨額買収 英社を3.3兆円、IoTで成長

英の半導体設計大手アーム・ホールディングスを約240億ポンド(3兆3000億円強)で買収すると発表した.。この買収により ソフトバンクグループは16年3月末時点で、自己資本の4.5倍に相当する12兆円弱の有利子負債を抱えるということで、更に3兆円以上の買収とは、大冒険だ。

この冒険が役員会ですんなり通った事が驚きだ。所来の社長候補とされていたニケシュ・アローラ前副社長が退任したのは、彼がいるとこの買収が成立しなかったからではないかと勘繰りたくなる。

アーム・ホールディングス社は買収に値する技術力を持っているのは間違いないが、その買収成果を出す前にソフトバンクが経営難に陥る可能性も、これだけの借金を抱えていると否定できない。

孫氏は、買収によってビジネスの拡大をしてきている。それは時間を金で買うという意味では間違っていないが、買収した会社、事業がすべて成功しているわけではなく、足を引っ張ている点も考えなければならない。つまり、資金回収しようと買収した会社を売るとしても、価値が低下して損を出すことも有る。

もし私がソフトバンクの社外取締役で有ったなら、借金の返済と買収について明確な回答を求めただろう。