偉大な王様の社長が継投して行く会社の問題2012年10月01日 22:42

2012/10/01 日本経済新聞 朝刊 2ページ に
『危機の電子立国ソニー再起(1)本田宗一郎の警句(迫真)』と言う特集記事が掲載されています:
ソニーを襲った長き停滞。はるか昔にそれを予見した男がいる。ホンダ創業者の本田宗一郎だ。
これはソニーの歴代社長が、井深大、盛田昭夫、出井伸之、ハワード・ストリンガーのように、偉大であるが近寄りがたい王様だった事で、自陣で王様を守ることにエネルギーを費やした結果、ソニーは勢いを失った。と言う現在のソニーの苦境の元になると予想した点を指している。

これを平井新社長は崩して行こうという人だと言う記事である。

「社長が日頃出歩く会社は弱体化しやすい」 ― 2012年09月20日 23:10 よりもすごい状態で、「社長が偉大なために(実力はある)、王様である会社は、経営と組織が遊離して、弱体化しやすい」とも言えるでしょう。

抽象的になってきましたので、私なりの表現に変えますと、「偉大な王様が社長である会社は、組織力が必要とされる、多角化を避けて、専門会社として存在する方が良い」と考えます。

逆に言いますと「多角化を目指す企業は組織力の強化に重点を置いて、カリスマ経営を避けるのが良い」と考えるわけです。

ホンダは自動車後発ながら、二輪車など他の商品の競争力を維持し、安定した経営が目を引きます。これは多角化は強い分野のみで何でも手を出す事が無く、同時に世界中の子会社を日本本社で中央集権管理出来る組織力があるためだと判断します。

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