課長クラスの部下活用方法2012年09月10日 23:04

別に課長クラスに限ったことではないが、チームワークを上手く使える単位だと思う。

部下の使い方の視点から、2つのタイプが有る:
1つは、上手く長所を引き出して、おだてて使えるタイプで、私の経験では70%を占める。
このタイプの特徴は、真面目だが要領が悪くて回り道をして、正解にたどり着くタイプであり、育成方法を間違えなければ役に立ち、能力向上のポテンシャルも持って居る。
このタイプへの殺し文句は「この部分は私には手が回らない、骨子を言うから、頼む」=あなたが完成させてくれ、他の人には任せにくい、と指示・依頼・信頼を示す事である。
結果に対しても、「ここと、ここは説明しにくいので、こういった意味の説明を上手く入れてくれ」という事で、原稿は良くできているが、私の説明のし易さや相手の分かりやすさを入れてくれ、という補足である。

資料の説明も当人にプレゼさせて、すんなりと流れるようにお互いに噺をして完成すると、本人の達成感は高い。これが次の仕事へのモチベーションに繋がるのである。

もう一つのタイプは、ともかく指示をどんどん出し、アウトプットを求めるマゾ的なタイプで、それを受ける力量がある。
ここで気をつけなければいけないのは、このタイプのスタッフに仕事を集中させないことである。
仕事の内容、難易度により上手く振り分けないと、スタッフを使うバランスが狂う。上司は部下に対して「自分のやりたくない事を押しつける」事と「部下を便利使い」や「便利だから自分のスタッフとして囲い込む」様な事は、課長自ら自制する必要がある。

もう一つのタイプとして、指示通りに出来ない、というスタッフが存在する場合がある。これは大体周りのスタッフからも影で嘲笑を浴びている事が多い。
このようなスタッフは、適材適所を求めて、異動できるように人事に働きかけるのも課長の責任である。
なにか腐った林檎を捨てるような感じだが、それは違う。お互いが不幸なのだと思えばよい。

この人材活用も「課長クラスの心得」に加えても良いだろう。
※人材を人財と意識的に書いている会社も増えてきた。これは従業員は材料ではなく、財産なんだという意味のようだが、私に言わせれば言葉の遊びに過ぎない。
人財と言っていた会社が、簡単に希望退職を募っているのだから・・・

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://july2012.asablo.jp/blog/2012/09/10/6570419/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。